川原泉様の新刊です。
大学くらいから読み始め、今やファンと言っても過言ではないのですが。 最近いろいろと芸風の変化が激しい川原様。 今回のレナード~は、表紙からしてらしくない。 なんかフツーの恋愛モノみたいな表紙。 中を見てみたら、やっぱり川原節でしたが。 微妙に間の抜けた雰囲気で流れる恋愛もの。 彰英高校という、統一の舞台を設定して別々のカップルを描いていく、クロスオーバー的な手法もおなじみな感じ。 内容としては ・レナード現象には理由がある ・ドングリにもほどがある ・あの子の背中に羽がある ・真面目な人には裏がある コレまでの作品と比べると、内容を薄めにしてあるような印象でした。 以下箇条書き。 ・画力は上がっている。 ・しかし作風の変化があるからか、安定はしてない。 ・コマ割がでかいような? ・ひそかに現代へのアンチテーゼが含まれているような気が。 ・でも全体的にメッセージ色は薄め。 ・とうとう川原様があっち側に…。モーリスを皮肉っていたのが懐かしい。 ・そー言うわけで、男の描き方に変化があると思う。 ・男の観点から「真面目な人には裏がある」は見てらんないw ・ちなみに一番好きなキャラは、亘理、か、なぁ。 ・そういえば女性キャラよりも、男性キャラの方が、濃い。 ・いちいち拘るのもあれだが、「真面目な~」のカップルは、ホント王道ダヨネ。なんでそんなこと知ってんの?<自分 まぁなんだ。 川原様の入門書として読むと色々誤解しそうだが、良い作品ではありました。 というか「ブレーメンⅡ」に引き続き、変化を感じ取れるのがスゴイかなぁ。 一応有名と言うかビッグネームだとは思うのだけど、いまだに進化というか、変化を止めない。 絵が上手い下手とかいう次元ではなくて、作風が広がってる感じ。 なぜか竹宮恵子を思い出してしまったわけだがw 昔の少女漫画家って、恋愛モノに限らず、いろんなマンガ描いてたよね。 とりとめないので止めよう。 満喫とかで見かけたら見てみてください。 もし川原作品を読もうと思ったら、コレより先に、 「笑う大天使」を読んだほうがいいと思いますが…。
by manikami
| 2006-10-09 10:31
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